まもめも

主に素数大富豪に関することを書いていきます

時間について

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2022 - Adventar20日目の記事です。
昨日はnishimuraさんの今年の振り返り、3枚3桁、4枚5桁でした。
CPUツールが変更されてますます便利になりましたね。

この記事では、時間について少し考えていきたいと思います。


1.時間の分類

素数大富豪の対戦における時間には、主に次のようなものがあります。
(もしかしたらこれ以外にもあるかもしれません。)

(1)シンキングタイム
(2)手番時間
(3)手番終了から次の人の手番開始までの時間
(4)ペナルティで不足した枚数分の札を捨てる時間
(5)1試合の試合時間
(6)全体の試合時間

時間の扱いはルールによって異なり、(1),(4),(5),(6)はルールによって設けられていない場合もあります。
また(3)は、人間がやると時間がかかりますが素数大富豪オンラインやCPU対戦の場合、一瞬で終わります。


2.テクニック
次にこれらの時間を上手く使う方法を考えていきます。

(1)相手の考える時間を減らす
自分の手番時間は、相手の考える時間でもあるため、出来るだけ早く出すことで相手の考える時間を減らすことができます。
特に、全出しして札が多い状況の時はより多くの考える時間を必要とします。

また人間が判定する場合は、判定に要する時間も相手の考える時間となるため、相手が全出ししてこちらも全出しする際、相手の考える時間を少しでも短くするためにHNPを狙わず、わざと偶数を出して判定を省略させる方法をとっている方もいます。
どちらがいいとは一概には言えませんが、HNP運がない人はこの方法をとった方がいいかもしれません。

(2)時間を延ばす
自分の手番の時に考える時間を延ばす目的で、グロタンカットがよく使われます。

あまり使われませんが、ジョーカーによって時間を延ばす方法もあります。
山札が無い状況で単独ジョーカー出すとそのジョーカーが山札になるため、山札のジョーカーをドローして再度単独ジョーカーを出すこと(以下「無限ジョーカー」)で無限に時間を延ばすことができます。

これらの時間延ばしは、自分の考える時間を延ばすだけでなく、1回の試合時間や全体の試合時間に上限が設けられ、この時間に達すると試合が強制終了するようなルールの場合に使うのも有効です。

ではこの時間延ばし、特に無限ジョーカーはどこまで許容されるのでしょうか。
個人的な見解ですが、無限ジョーカーはあまりいい行為ではないため、遊びでやる時は単独ジョーカーを連続で出すのは2回程度までに抑えるのが無難だと思います。
ただし対戦者も納得してやっているのであれば好きにやっていいと思います。

大会の場合は、無限ジョーカーについては主催者側がルールで制限を設けるべき事項だとは思います。
ただルールに明記していなかったとしても、ルールに明記していなければやってもいいということではない可能性もあります。
例えば「山札や相手の札を覗いてはいけない」などは普通ルールに明記しませんがやってはいけないことであり、やった場合はまず間違いなく審判の判断で止められます。
特にルールで制限を明記していない場合でも審判の判断で止められてしまうことも考慮し、連続して単独ジョーカーを出す際には事前に確認した方がいいと思います。


3.ルールに制限がある場合に延ばせる時間

ルールで無限ジョーカーを制限されたとして、その中でどこまで時間延ばしができるでしょうか。
ルールで単独ジョーカーが連続1回までの場合と連続2回まで制限された場合を考えます。

①手札に5,7,X(ジョーカー)がある場合

手札は、5,7,ジョーカー以外の札は省略しています。
山札は、左が上で右が下を表しています。
時間は、手番の時間が1分というルールだった場合に、時間ギリギリで札を出した場合の手番開始からの時間を表しています。

左の表は、ジョーカーと7でグロタンカットを出した後にジョーカーと7を山札に戻した際、ジョーカーが下に来た場合を想定しており、右の表はジョーカーが上に来た場合を想定しています。
単独ジョーカーが連続1回までの場合、通常1分の時間を5分に延ばすことができ、ジョーカーが上に来た場合は6分まで時間を延ばすことができます。
単独ジョーカーが連続2回までの場合、連続1回までの時より更に1分多くなります。


②手札に5,7,5,7,Xがある場合

単独ジョーカーが連続1回までの場合、通常1分の時間を8分に延ばすことができ、ジョーカーが上に来た場合は9分まで時間を延ばすことができます。
単独ジョーカーが連続2回までの場合、連続1回までの時より更に1分多くなります。


③手札に5,7,X,Xがある場合


単独ジョーカーが連続1回までの場合、シャッフルにかかわらず通常1分の時間を8分に延ばすことができます。
少し意外ですが、シャッフルでジョーカーが下に来た方が最後ジョーカーをドローすることができます。(連続2回になってしまうためそのジョーカーは単独で出せない)
単独ジョーカーが連続2回までの場合、ジョーカーが下に来た場合は11分まで、ジョーカーが上に来た場合は12分まで時間を延ばすことができます。

どうでしたか?意外と長いと感じた方も多いんじゃないでしょうか?
これをやられると、待ち時間が多くてつまらないからもっと制限した方がいいと思う人もいるかもしれません。
しかし、試合時間の制限がある時でなければジョーカーを手放してまで時間延ばしは普通はしないこと、実際に時間を延ばしをするのは試合時間が残り5分程度になってからが多いと予想されること、時間延ばしをさせないように相手側も山札を全回収しない対策をすることなどから、単独ジョーカーは連続1回又は2回までと制限していれば、それ以上の制限をしなくてもいいと個人的には思います。


4.倍数判定にかかる時間を減らす
考える時間を減らすための一つとして、倍数判定にかかる時間を短縮する、というのがあります。
倍数判定にかかる時間を短縮する方法として、再度1001チェックをしないための数列や、999999チェックなども知っておいた方がいいのでこちらの記事も参考にして下さい。
1001チェックが通らなかった場合のカードの入替えについて
999999チェックについて

更に倍数判定にかかる時間を減らす方法として、1001以下(もしくは500以上なら1001から引くとして500以下)の7の倍数と13の倍数を覚えて91チェックを短縮するという方法もありますが、覚えるのが大変なので91チェックを短縮するためだけの目的なら覚える必要はないでしょう。


5.最後に
ジョーカーの時間延ばしがメインの話になってしまった感はありますが、別にジョーカーの時間延ばしを単に推奨したいわけではなく、ルール上曖昧な扱いにせずにどこまでやっていいかを明確にすることで、時間延ばしをするのも相手に時間延ばしをさせないようにするのもテクニックの1つだということが認知されればいいと思っています。

明日のカレンダーは今のところ埋まっていませんので、どなたか書いて下さる方お待ちしています。
明後日ははちさんによる合成数をその場で作る方法です。
合成数の魔術師がどのようにして合成数を作っているのか楽しみですね。