まもめも

主に素数大富豪に関することを書いていきます

1から9までのうち8つの札を1枚ずつ使った素数の覚え方

この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2019 8日目の記事です。
昨日7日目はSpicaさんの「学祭で素数大富豪やってみた」でした。


1から9までを1枚ずつ使ってできた数字は、どう並び替えても3の倍数になります。
ここでは、そこから1枚抜いた8枚のからなる素数のうち、並び替えて最大となる素数の覚え方を紹介します。

まず、1から9までの1枚ずつから、3、6、9のいずれかを抜いた場合、どう並び替えても3の倍数になります。
つまり、8枚8桁の同じ札を使わない最大素数は、1、2、4、5、7、8のいずれかを抜いた6種類しかありません。

ではこの6種類の覚え方を説明していきます。
通常、素数を覚える際、数字の並びそのものを覚えるか、語呂をつけて覚えることが多いと思いますが、
ここでは少し違ったやり方で素数を覚えます。


・2、5、8のいずれかを抜いた場合の覚え方

 大きい順から並べるだけです。

 8を抜いた場合 97654321
 5を抜いた場合 98764321
 2を抜いた場合 98765431

 上の3つ全て並び替え最大素数になります。とても覚えやすいですね。


・7を抜いた場合の覚え方

 一
 C

 と覚えます。
 なんのこっちゃと思うでしょうが、まず電卓の配置をイメージしましょう。
  89 
 456
 123
 
 今回7を抜くので、7を消しています。

 この形から一Cを作りましょう。98で一、654123でCになりますね。
 これを並べた98654123が並び替え最大素数になります。
 89ではなく98となることに注意します。
 最大素数なので89ではなく98になると覚えましょう。


・1を抜いた場合の覚え方

 C
 一

 と覚えます。
 先ほどと同様に電卓の配置をイメージしましょう。

 789 
 456
  23

 今回は1を抜くので、1を消しています。

 この形からC一を作りましょう。987456でC、23で一になりますね。
 これを並べた98745623が並び替え最大素数になります。
 先ほどと違い一は32ではなく23となります。
 32では偶数になるのでこれは間違えることはないでしょう。


・4を抜いた場合の覚え方
 T
 ∠

 と覚えます。
 またまた電卓の配置をイメージしましょう。

 789 
  56
 123

 今回は4を抜くので、4を消しています。

 この形からT∠を作りましょう。98752でT、613で∠になりますね。
 これを並べた98752613が並び替え最大素数になります。
 78952ではなく98752となることに注意します。
 最大素数なので78952ではなく98752になると覚えましょう。


これで全種類になります。
数字の並びをそのまま覚えるより簡単に覚えることができたのではないでしょうか?


明日はカステラさんの「4336素数とその周辺」です。楽しみですね。

素数大富豪における9連の紹介

この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2019 6日目の記事です。
昨日5日目はきのこさんの「素数大富豪プレイヤー∩左利きさんへの小規模調査」でした。左利きの人って文字も書きずらそう。


今年の年末年始は最大で9連休になるみたいです。
9連休にちなんで、素数大富豪における9連を紹介したいと思います。

①9連キュー
 ジョーカーを使い、9とQを計9つ繋げた数字を作ります。(9連キュー)
 9もQも3の倍数のため、どう並び替えても必ず3の倍数になるため、その数字は素数にはなりませんが、合成数として素数大富豪で出せる組合せがあるのでその一例を紹介します。
 99999QQQQ=2^2×3×13×751×85355527

 (ジョーカーは9と5)


 なお、以前twtterで私が投稿していますが、ジョーカー2枚を使った10連キューも合成数として出すことができます。
 9Q9Q9Q9QQQ=2^2×3^3×101×617×1356435217

 (ジョーカーはQ2枚)


九蓮宝燈
 麻雀の役に、九蓮宝燈というものがあります。
 これは、同種の「1112345678999」プラス1~9のいずれか1つを揃える、麻雀で最高難易度の役です。
 ここで、1112345678999+1枚を大きい順または小さい順に並べた形からなる素数を紹介します。

 (左から小さい順)
 +3 11123345678999
 +8 11123456788999
 11はJ、12はQに置き換えることもできます。

 (左から大きい順)
 +5 99987655432111
 11はJに置き換えることもできます。

③9連グロタンカット
 5と7を4枚ずつ、ジョーカー2枚を保有した状態でも、通常グロタンカットは5回連続しか出せません。
 しかし、山札が無い状態でグロタンカットをした場合、その直後に今出した5と7が山札になるので、その山札からまた引くことができます。
 これを繰り返すことで、最大9回連続でグロタンカットをすることができます。


 注)ここでは便宜上、ジョーカー2枚を5と7で表記しまいます。

 (1回目のグロタンカット前)
 手札:5555577777・・・ 山札:なし
  5と7(ジョーカー含む)が合計10枚
 
 (1回目のグロタンカット後)
 手札:55557777・・・   山札:57

 (ドロー、2回目のグロタンカット前)
 手札:555557777・・・  山札:7
  5と7(ジョーカー含む)が合計9枚

 (2回目のグロタンカット後)
 手札:5555777・・・    山札:757

 (ドロー、3回目のグロタンカット前)
 手札:55557777・・・   山札:57
  5と7(ジョーカー含む)が合計8枚

       ・
       ・
       ・

 (ドロー、9回目のグロタンカット前)
 手札:57・・・         山札:57575757
  5と7(ジョーカー含む)が合計2枚

 (9回目のグロタンカット後)
 手札:・・・           山札:5757575757
  5はドローできますが、グロタンカットはこれで最後。

 

 

以上、素数大富豪における9連の紹介でした。


明日7日目はSpicaさんの「学祭で素数大富豪やってみた」です。わくわく。

CPU戦における素数大富豪最大素数の出し方

この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2019 4日目の記事です。
昨日はもりしーさんの「3連覇に寄せて~トレンドを掴め!~」でした。

 

素数大富豪で出せる最大の素数は、全54枚から1を1枚除いた札で構成される
99998888777766665555444433332222131313131313121212121111111011010101111
で、これを素数大富豪最大素数といいます。

 

ここでは、自分が素数大富豪のCPU相手に素数大富豪最大素数を出した時の流れを紹介します。

 

素数大富豪最大素数を出すために最終的に目指す形は、CPUは1が1枚、自分は残り札全部という形です。

CPUが1を1枚残す形にするためには、CPUの手札を勝負手と1にする必要があります。

CPUに、勝負手を出した後、1と組み合わせて素数になる数を引けば上がれるという作戦を取らせるためです。

またこの時、勝負手と1ではどう並び替えても素数にならないような数にする必要があります。

具体的には、勝負手がJかTKとなるのが理想です。TKは、K→T1となる可能性があります。

 

では実際にやっていきましょう。

 

素数大富豪TOPから、素数大富豪 ver.4☆限界突破☆のリンクを生成します。
 この時、初期枚数を18枚、cpuの手札を隠すのチェックは外しておきます。

②cpuの手札にジョーカーがなく、5と7の両方が揃ってない状態になるまでリセットを繰り返します。
 これは、cpuは57があるとグロタンカット狙いで最後までなかなか手放さないため、1だけを残す状況が作りにくくなるらです。
 この時cpuの手札に1はなくても問題ありません。

f:id:mamo0283:20191203004614j:plain

 

③1枚ドロー後、17枚の素数ではない数を出し、山札を全部もらいます。

 

④cpuが何か出したら、上2~3桁の数字を覚えておきます。この場合は9、8、7です。

 こちらはパスし、場が流れます。これで山札は上から9、8、7・・・となります。

f:id:mamo0283:20191203004848j:plain

 

⑤cpuが勝負手を出してきました。

f:id:mamo0283:20191204202925j:plain

 

⑥ここで、ドローをするかどうか考えます。

 このあと自分はカウンターで返すのですが、その際cpuはドローをする確率が高く、自分が9をドローすればcpuが8をドロー、自分がドローしなければcpuが9をドローすることになります。

 8は偶数のため処分させにくいので、9をcpuにドローしてもらうことにします。

 そのため自分はドローせずに、勝負手をカウンターで返します。

f:id:mamo0283:20191203005054j:plain

 

⑦予想通りcpuが9をドローしてくれました。

f:id:mamo0283:20191203005110j:plain

 

⑧ここで、わざとペナルティをもらい山札を回収したいところですが、それをするとcpuが上がってしまうため、cpuに1を引いてもらう準備として、2枚出しで11を出します。

f:id:mamo0283:20191203010512j:plain

 

⑨cpuが、残り手札が11,12,13と、全出ししても素数にならない数で返してきてくれたので、わざとペナルティをもらい山札を回収します。 

f:id:mamo0283:20191203010548j:plain

 

⑩場が流れ、山札が上から1,1,10,9となりました。

 そしてcpuが2枚出しの1213を出してきました。 

f:id:mamo0283:20191203010954j:plain

 

⑪とりあえず1をドローしておきます。(必須ではない)山札は次も1です。

 返さないと1枚出しの11で上がられてしまうので、当然合成数で返します。

f:id:mamo0283:20191203011244j:plain

 

⑫cpuが1をドローしてパスをし、場が流れました。

 cpuが全出ししても素数にならない数になったので、わざとペナルティをもらい、山札を回収します。

f:id:mamo0283:20191203011348j:plain

 

⑬cpuが1枚出して11を出しました。最初に説明した理想的な形です。

1では上がることはできないため、ドローで何か引くことを期待しての戦法ですが、ここで仮に自分がパスをしても、cpuがドローできるのはcpu自身が出した11です。

f:id:mamo0283:20191203011703j:plain

 

⑭当然ここは返し、場を流します。

f:id:mamo0283:20191203012441j:plain

 

⑮わざとペナルティを受け、今流れた2枚を回収します。

 これで最大素数を出す準備が出来ました。

f:id:mamo0283:20191203012642j:plain

 

⑯最後に素数大富豪最大素数を出して勝利です。

f:id:mamo0283:20191203012911j:plain

 

今回紹介したのはかなり上手くいった例で、実際はこううまくいかないことが多く、cpuの手札を少しずつ交換させていったり、時にはリセットしてやり直すなど、試行錯誤を重ねながらのプレイになると思います。

 

今回紹介した手札の呪文と数譜です。

1,v:0!n{.Z=,vKD9simj(LP|Rz~>qrn*EdNhU
you:+12,+3,+1,+6,+8,+8,+5,+1,+11,+6,+5,+8,+5,+★,+5,+6,+7,+9,
cpu:+8,+4,+10,+11,+7,+13,+9,+6,+7,+12,+1,+11,+13,+13,+12,+3,+12,+7,
you:+10,[1,1,3,5,5,5,5,6,6,6,7,8,8,8,9,11,12],bad,+13,+2,+9,+9,+4,+2,+1,+11,+10,+3,+4,+2,+★,+10,+3,+2,+4,pass
cpu:[9,8,7,7,7,3,6,4,1]
you:pass
cpu:[13,12,13,12,11]
you:[13,★=13,12,10,11]
cpu:+9,pass
you:+8,[1,1]
cpu:[10,9]
you:[11,10],[1,2,2,2,2,3,3,*,3,4,4,4,5,5,5,5],bad,+7,+7,+7,+3,+6,+4,+1,+13,+12,+13,+12,+11,+13,+★,+12,+10,+11,pass
cpu:[12,13]
you:+1,[13,12],[2,^,5,*,4,1]
cpu:+1,pass
you:[1,1,2,2,2,3,3,3,3,4],bad,+10,+9,+2,+5,+4,+1,+12,+13,+13,+12,pass
cpu:[11]
you:[★=∞]
cpu:-
you:[2,2],bad,+11,+★,pass
cpu:[1],bad,pass
you:[9,9,9,9,8,8,8,8,7,7,7,7,6,6,6,6,5,5,5,5,4,4,4,4,3,3,3,3,2,2,2,2,13,13,13,13,★=13,★=13,12,12,12,12,11,11,11,10,1,10,10,10,11,1,1]
cpu:lose
--------

 

また、おまけでラマヌジャン革命時に素数大富豪最大素数(最小素数?)を出した呪文と数譜も載せておきます。

2KoK/^~!KS=;k9,WQTMe,G@#hup#t~9 &Ax2[
you:+7,+13,+4,+6,+9,+6,+★,+4,+8,+11,+11,+2,+5,+7,+12,+8,+13,+7,
cpu:+3,+4,+12,+9,+2,+10,+6,+1,+1,+13,+1,+3,+1,+3,+6,+7,+2,+10,
you:+4,[13,13,12,11,11,9,8,8,7,7,7,6,6,5,4,4,4],bad,+5,+12,+11,+9,+9,+5,+2,+★,+13,+12,+8,+8,+11,+10,+3,+5,+10,pass
cpu:[6,7,6,3]
you:pass
cpu:+6,[6,3,4,3]
you:pass
cpu:[1,1,1,1,9]
you:[13,13,12,10,11]
cpu:+7,pass
you:[13,12,12,11,11,11,10,9,9,9,8,8,8,8,6,6],bad,+6,+3,+6,+3,+4,+3,+1,+1,+1,+1,+9,+13,+13,+12,+10,+11,pass
cpu:[12,13]
you:[13,12],[2,^,5,*,4,1]
cpu:+2,pass
you:[8,8,8,8,6,6,6],bad,+5,+4,+1,+12,+13,+13,+12,pass
cpu:[2]
you:[3]
cpu:pass
you:[1,1]
cpu:+2,pass
you:+3,pass
cpu:+1,[2,2,10,10,7]
you:+1,[13,13,12,10,11]
cpu:pass
you:[3,3,3,3,4,4,4,4,5,5],bad,+2,+2,+10,+10,+7,+13,+13,+12,+10,+11,pass
cpu:[2,1],bad,pass
you:[1,7,2,9]
cpu:pass
you:[4,4,4,4],bad,+1,+7,+2,+9,pass
cpu:[2]
you:[★=∞]
cpu:-
you:[2,2],bad,+2,+★,pass
cpu:[1],bad,pass
you:[9,9,9,9,8,8,8,8,7,7,7,7,6,6,6,6,5,5,5,5,4,4,4,4,3,3,3,3,2,2,2,2,13,13,13,13,★=13,★=13,12,12,12,12,11,11,11,10,1,10,10,10,11,1,1]
cpu:lose
--------

 

 明日からの記事がまだ空いているので、どなたか記事を書いてくれる方お待ちしてます。

 

素数大富豪研究会で発表した資料

今更ですが、2018年9月17日に開催された、素数大富豪研究会の発表に使った資料を公開します。

 

<ポスター発表のpdf> 

 

 < 口頭発表のスライド>

素数大富豪センター試験2019

本日(2019年1月19日)は大学入試センター試験ということで、素数大富豪のセンター試験問題を作成しましたので、皆さん是非チャレンジしてみて下さい。

 

素数大富豪センター試験問題

 

自分が先手でドローしない場合、下記手札における最善の手順を求めなさい。
なお、必ずしも勝ちが確定するとは限らない問題も含まれています。(各20点)

 

問1 555577778TK

 

問2 1445679TKKK

 

問3 24455678JKK

 

問4 123399TTJQK

 

問5 1234455QQKX

 

解答は下にあります↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答


問1 555577778TK
答え 57→57→57→57→8TK
   8TKが素数だと知っていれば簡単な問題。

 

問2 1445679TKKK
答え KK=K*T1→57→4649 (20点)
67→KK=K*T1→5449 (15点)
KK=K*T1と57の出す順番は逆でも良く、4649は6449でも良いです。
57だと勝ち確定ですが、67だと相手に先にKKを出される可能性があり、勝ち確定となりません。

 

問3 24455678JKK
答え 487→KKJ→625=5^4 (20点)
KKJを除いた残りの札に奇数が7しかないため、偶数のみで出せる625=5^4に気づけるどうかがポイント。

 

問4 123399TTJQK
答え KJ=3*19*23→TTQ9 (20点)
99133→KTTQJ→2 (10点)
KTTQJを返すのに必要な枚数が5枚(KKQTJ等)なのに対し、KJを返すのに必要な枚数が6枚(KQ=2^5*41)であり、KJの方が返されづらいため、KJを出す方が最善です。
なお、9913xは4つ子素数です。

 

問5 1234455QQKX
答え KQ=2^4*X*41(X=2)→Q5=5^3 (20点)
53→KQ=2^5*41→4QX(X=7or9) (5点)
KQ=2^5*41と決めて残り札で組もうとしても、最善手を組むのは困難で、2^5を2^4*2と分けることに気づけるかどうかがポイント。
KQ=2^5*41の後、3,4,5,Q,Xで構成する素数を答えた場合も20点です。
初手53だと57で返されるリスクが高いためあまり良くない。

 

皆さんは何点だったでしょうか?
今回の合格ラインは60点なので、60点以上とったという方は合格間違いなしです!(なんの?)

 

先手有利を軽減するプレイ方法の紹介

この記事は素数大富豪アドベントカレンダー2018 14日目の記事です。
昨日は二世さんの素数大富豪で遊ぼう会in札幌(1123の巻&1213の巻)でした。

 

1.なぜ先手が有利か

素数大富豪では先手が有利とされています。ではなぜ先手が有利なのでしょうか。
その理由は主に次のとおりとなります。
 ①最初に手札を出せる
  先手、後手交互に出していった場合、先手の方が先に手札がなくなるため有利となっています。
 ②最初に出す枚数が選択できる
  自分の手札に合わせて出す枚数を決められるため、自分に最も有利な枚数を選択できます。
 ③ペナルティによる手札の補充が容易
  手札が弱い場合、初手でダメ元で全部出しした場合、素数でなかった場合でもカードを補充できます。また、わざと素数でない数を出すことで、ペナルティにより適度な枚数のカードを補充することもできます。後手でも出来ますが、その場合先手が自分の有利な枚数で2回も出すことができるため、先手に先に上がられるリスクが高くなります。
 ④シンキングタイムを有効に使える
  シンキングタイム中、後手は先手の出す枚数がわからないため対策を立てるのが難しくなっています。
  そのためシンキングタイムは、大部分が先手の制限時間と考えることができます。

 

2.どのくらい有利か

どのくらい有利なのかについては、もりしーさんの素数交響曲第2番によると、2人対戦の場合の先手勝率は69%とされています。

prm9973.hatenablog.com

 

 3.有利を軽減する方法

上記の現状を踏まえ、2人対戦において先手が有利な状況を軽減するため、次のプレイ方法を考えてみました。

(1)先手の弱体化
 ①手札の中から1枚任意のカードを捨て、大きい数を出した方を先手にする
  公式ルールでも紹介されている方法で、最初に両者が手札の中から1枚任意のカードを同時に捨て、大きい数を出した方が先手となります。

 先手を取るためには数の大きいカードを犠牲にするため、先手はカードが少し弱い状態でプレイを開始することになります。

 

 ②先手は手札をオープンする
  先手は後手に見えるように手札をオープンします。先手の手札がオープンされることにより、先手が少し不利となります。

 オープンする時間は、シンキングタイム中、先手が最初のカードを出すまで、場が流れるまで等様々な方法が考えられます。

 

 ③先手は最強素数を出せない
  先手はその試合中2枚出しのQK、3枚出しのKKJ、4枚出しのKJQJ、5枚出しのKKQKJ及びKKQTJを出すことができないという方法です。最強ではないKKQTJを含めたのは、KKQKJだけだとあまり出す機会がないため制限にならないからです。なお、これだけで結構な制限になるため、KQ=2^5×41など最強素数より大きい合成数は出すことができるようにした方が良いと思います。

 

   ④先手はペナルティが1枚
  先手が素数ではない数を出した場合、出した枚数に関係なく、ペナルティを受ける枚数を1枚とします。これにより先手がわざとペナルティ狙いでカードを補充しづらくします。ペナルティ狙いによるカードの補充は後手でも出来ますが、先手に2回連続で先手に有利なカードを出されることになるため、先に上がられるリスクが高くなります。

 

  ④先手は最初10枚、シンキングタイム後1枚引く
  先手は最初10枚しか配られず、シンキングタイム後に必ず1枚か2枚引くこととします。これによりシンキングタイム中先手も戦略を考えることが難しくなるため、シンキングタイムが先手と後手でほぼ平等になります。 

 

  ⑤先手は先に出す枚数を宣言する
  この方法は、先手の制限時間後シンキングタイムが始まります。具体的には、カード配布後先手は制限時間の間に出す枚数を宣言します。その後シンキングタイムが始まり、シンキングタイム終了後、先手は直ちに宣言した枚数のカードを出します。これによりシンキングタイム中も後手は対策を考えることができ、考える時間が先手と後手でほぼ平等になります。 

 

 ⑥後手が先手の出す枚数を決められるようにする
  後手が「2枚」と言ったら先手は2枚出し、後手が「5枚」と言ったら先手は5枚出ししなければなりません。先に出すのを先手、枚数選択を後手と分けることで調整を図ります。先手が出す枚数をサイコロで決めるといった方法も面白いと思います。

 

(2)勝率に合わせた勝利ポイントの変更

この方法は、5ポイント先取、10ポイント先取といった、一定のポイントに先に達した方が勝ちとすることを想定しています。
 ①先手で勝利した場合は1ポイント、後手で勝利した場合は2ポイントにする
  先手の勝率が約69%なので、先手の勝率を2/3、後手の勝率を1/3として考えると、先手の勝率は後手の2倍となっているため、後手勝利のポイントを2倍にして調整を図ります。


 ②勝利者は、「1ポイントを得て次の試合先手」にするか「2ポイントを得て次の試合後手」にするかを選択
  上の①と似ていますが、勝利者は先手・後手の選択ができるため、相手は全出しが得意だから「1ポイントを得て次の試合先手」にするといった、戦略が生まれます。

 

 4.さいごに

今回紹介したプレイ方法は、どれか1つを選んでプレイしても良いですし、複数を組み合わせてプレイすることもできます。また、逆に先手が不利となるようなプレイをすることもできます。

普段と違ったルールで楽しめるので、是非色々な方法でプレイしてみてください。

 

 明日の素数大富豪アドベントカレンダー2018は、るいあさんの「b進素数大富豪の考察」です。楽しみですね。